脳に効く英語のシャワー まねびSSTメソッド 開発者紹介
1936年鹿児島県生。神戸商科大学卒。
兵庫県伊丹市在住。
幼児・児童英語教育「まねび学園」(伊丹市)、「まねびSSTクラブ本部」主宰
40年以上にわたり幼児・児童英語の教材と指導法の研究に従事。「SSTメソッド」 (SoundShowerTechnique)を開発し、全国に広げる活動を続ける。このSSTメソッド は、中2~中3レベルの英語をゲームを通して幼児や児童にシャワーのように大量に浴びせ、英語の量を恐れない子供を育てるメソッドである。
また、落語の手法を使って英語をイメージ理解させるPTS(PictureTalkShow)も開発。これは英語を日本語に置き換えずにイメージで理解させるものである。つまり、英語を英語で理解させるものであり、こちらは自身が日本笑い学会会員だった頃に趣味の英語落語からヒントを得たものである。どちらも発想と着眼が大変ユニークである。
このSSTメソッドの教材は特技の漫画(日本漫画協会元会員)を生かし、すべてのイラストを自ら手掛けている。 メソッド開発以降、2019年11月まで毎年セミナーを開催し、指導者を育成。その数2000人以上にのぼる。他にも中学英語の効率的な暗唱・暗記テクニック「LookUpLesson」も開発。日本児童英語教育学会会員。月刊私塾界、塾ジャーナル、JAPEC等の月刊誌に多くの記事を連載した。
中井夏子さん(関西学院大学 総合政策学部 都市政策学科 2学年)が他人史を書いて下さいました。
作成日: 2019年6月3日
米国シカゴ出身。言語学者。
スタンフォード大学大学院で外国語教育学を専攻。
1974年来日。関学、関大、兵庫県立大学等多くの大学で英語教育に従事。英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語を流暢に話す語学の達人。
SSTメソッドの全ての英語と音声を担当。
言語学者であるルーブ・レッドフィールドが考えた英文は、子供たちが理解しやすいエピソードで作られ、文脈があり、短文の連続でできている。これは脳科学の「エピソード記憶」として脳に残る。また、心地よい音調と一定のリズムのある英文は子供達にストレスを与えず、音声訓練に必要な短調な繰り返しに耐えうる優れた英文である。
脳に効く英語のシャワー・SSTメソッド
まねび学園は、当時伊丹市にある小さな児童英語教室でした。 子供たちに英語を教えることにロマンを求めて40年。「現場は生きている」 という考えで、ひたすらに教育現場で成功した例を集積してきました。 その集大成がSST(SoundShowerTechnique) メソッドです。
SSTメソッドは幼児や児童に「英語のシャワー」を大量に浴びせ、日本語に訳さず「イメージの力」を借りて英語の意味を理解させ、言葉の習得に最も必要 な「聞く力」を育てることを指導目標にしています。 SSTメソッドは、大脳生理学や心理言語学等の研究成果に基づいて、「言葉のしくみ」や「言葉のための脳のしくみ」「言語習得のしくみ」を知り、幼児が 母語を覚えていく過程を英語教育の中に取り入れています。
私の発想の原点は、人間の脳は考えられないほどの情報を処理できるという 「人間観」、子供は新しい情報に対して絶えず吸収モードであるという「子供 観」にあります。SSTメソッドの英語のシャワー文は語彙数約2,000語の中学レベ ルの英語文です。この英語文は、共同開発者の言語学者ルーブ・レッドフィー ルドが作成しました。子供にストレスを与えないで脳に届く工夫がされています。教材(まねびてつろう作)は子供がイメージで理解できるように描かれています。
26年前の4月、第一回目のSSTセミナーが開催され、現在参加された方は2,000 人を超えています。幼児・児童英語教育セミナーでは、SSTのノウハウを公開し、 「英語の何を教えたらよいのか」「どのように教えたらよいのか」提示してきました。そして、セミナーの終わりに受講した先生方に「SSTで現在の日本の幼 児・児童英語教育の流れを変えましょう!」とお願いしています。
皆様、日本の子供達の英語力向上のために、ぜひ、SSTメソッドをご活用ください。
SSTメソッド開発者 まねびてつろう
まねび学園 はじめのはじめ
答えは簡単です。
「何年勉強しても〜」と言っても、話す勉強はほとんどしていません。勉強の意味には、暗記中心のインプットの勉強と話すためのアウトプットの勉強(訓練)がありますが、勉強という言葉の意味にごまかせられているに過ぎません。
言葉は音声や意味や文法など部分の寄せ集めではなく、生き物に似て、一種の生体組織(生命)のようなものです。
誰も文法を一切使わずに話すことはできません。言葉は全体的なもだからです。
英語は音声が重要ということで、フォニックスや発音記号をいくら学んでも話せるようになりません。意味は大事ですが、単語の意味の勉強ばかりやっても話せるようにはなりません。文法の勉強だけでも話せません。
赤ちゃんや幼児は、生まれ落ちたときから、周囲の様々な言葉を聞いて育ちます。
両親や周囲の人々が話す言葉らやテレビなどから流れてくる言葉などいろいろです。
赤ちゃん言葉、幼児の言葉、政治や経済の話しや娯楽の話題など大人の言葉など、耳に入るものは全て頭にインプットされます。
脳内は言葉が混沌として溢れかえっている筈です。
もちろん幼児はこれらの言葉を全て習得するわけではありません。お母さんを中心に、話しかけられる、生きた言葉で必要なものだけを習得します。お母さんはムダな言葉は話さない筈です。
「ミルクを飲みなさい」 「ごはんを食べなさい」
「手を洗いなさい」 「お風呂に入りなさい」「はやく寝なさい」…など。
幼児が母語を習得していく過程をよく観察すると、下記のようなことに気づきます。幼児は生まれ育った環境の中で、
以上から、児童英語教育の課題が見えてきます。
幼児の母語習得に学〈マネ〉ぶ | 「SSTメソッド」の指導法 |
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①英語を習得するには、英語を大量に聞く必要がある | 子どもに英語のシャワーを大量に浴びせて教える |
②英語を習得するには、イメージ的に理解する必要がある | 子どもに英語の意味をイメージ的に理解させる「ピクチャートークショー」 |
③英語を習得するには、運動のように体で覚える必要がある | 子どもに英語をアクションで学ばせる「アクション英語、ジェスチャー音読」 |
④英語を習得するには、教師の話しかけが必要である | 子どもの英語に対する反射力を鍛える「リスン&ポイント」 |
私が40代前半のころ、ルーブさんと運命的な出会いを果たしました。
ルーブさんはアメリカのスタンフォー大学院で外国語教育学を専攻し、1980年来日。以来、大阪経済大学、関学、関大、兵庫県立大学などで英語教育に従事してこられました。英・仏・独・西語、日本語などを流暢に話せる語学の達人です。
名古屋の南山大学でスペイン語を教えるため、大阪から3年ほど通っていました。
ルーブさんとは長い間、酒飲み友だちでした。大のビール好きで、大瓶10本ぐらいなら簡単に空にしました。
ある日、私はルーブさんに切り出しました。
「日本の子どもたちに話せる英語を教えたい。日本の英語教育を革新したい。日本の児童英語教育に新しい風を吹かせたい。指導法と教材の開発を伝ってほしい」。
ルーブさんはふたつ返事で引き受けてくれました。
「SSTメソッド」は筆者が企画構成とアイデア発想とイラストを担当し、ルーブさんが英語を担当しました。理論は教育現場での実践を通じて、
成功事例を集積しながら2人で組み立てましたが、主にルーブさんの考えと理論が中心になっています。
SST stands for Sound Shower Technique.
SST is based on the scientific fact that we learn language by understanding messages. The more we listen and understand, the more we learn. This is the same for all languages, the mother tongue and foreign languages (English in Japan).
At Manebi we shower our young learners with English sounds, but always of course in context. Most of our context comes from stories featuring Tom & Alice, young foreigners living in Japan. They visit Japan, Animal Land, and Working People. As the learners follow the adventures of Tom & Alice (presented in narration, monologue, scene and dialog) the learners naturally learn natural English. All the stories are recorded on tape/CD, professionally done by native English speaking teachers.
Understanding is accomplished through the use of pictures and gestures. SST teaching techniques include the Ton-Ton Leering, Picture Talk Show, Listening, Games(Karuta Tori, Bingo etc..), Intensive Listening and our other task and check activities. Without understanding, there can be no learning. However, all our activities, lead by Japanese speaking teachers (both national and international) are conducted in English. At Manebi we truly believe that English can only be learned through English. There is no need for translation, because of our unique use of pictures, gestures, and task and check activities.
Won’t you come by and see how SST works in action? Join one of our seminars, or visit one of our schools for a personal classroom observation.
Rube Redfield(Professor of EFL Methodology)
When we use languages, our brain works as a whole (all together).
1. LANGUAGE – What is it?
2. LEARNING LANGUAGES – How are languages learned?
3. TEACHING – How do we teach (according to the fundamentals above) English with SST?